不動産の売却で一番ややこしいのが、仲介と買取を同じ話として混ぜてしまうことです。
混ぜると、見積もりの意味がズレて、判断が遅れて、結果として損しやすくなります。
だからこのページでは、細かい話より先に、入口の違いだけをシンプルに整理します。
このページの結論:仲介は「市場に出して買主を探す」、買取は「業者が買う」。欲しいもの(価格/速さ/手間)が違うので、入口を分けるだけで迷いが減ります。
仲介:市場に出して、買主を探す
「できるだけ高く」を狙う方向です。売り出し価格や売れ方の調整が入ります。
買取:業者が買う(早く終わる)
「早く終える」を優先する方向です。市場に出さない分、スピードが出ます。
ここで大事なのは、「どっちが得?」より、あなたが今ほしいのは何かです。
| 判断軸 | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| ① 目的 | 高く売りたい(市場で買主を探す) | 早く終えたい(業者が買う) |
| ② 期間 | 売れるまでに幅がある | 早く決まりやすい |
| ③ 手間/ストレス | 内覧などの段取りが入ることがある | 内覧や広告を避けやすい |
ひとこと:「価格」だけで決めると迷いやすいです。まずは期限と手間を入れて考えると、分岐がすっきりします。
比較の前提
仲介と買取はゴールが違うので、「同じ金額で比べる」より「どこを優先するか」で見たほうが安全です。
| 項目 | 仲介 | 買取 |
|---|---|---|
| 価格の考え方 | 市場で買主が決める(交渉やタイミングが絡む) | 業者の採算で決まる(早い代わりに調整が入る) |
| 決まる速さ | 買主探しの期間が入る | 決まりやすい(短期になりやすい) |
| 手間 | 内覧・写真・広告などが入ることがある | 内覧の負担を減らしやすい |
| 相性がいい状況 | 急ぎではない/少しでも高くしたい | 期限がある/片付けや内覧が難しい |
迷う人の安全策
仲介と買取を「混ぜずに」両方の幅を見るのが安全です。
ただし、同じ窓口で一気に進めると頭が忙しくなるので、まず机上で幅を見る → 2社に絞るの順番がラクです。
失敗1:価格だけで比べて、結局決められない
仲介は「高くなる可能性がある」代わりに時間がかかることがあり、買取は「早い」代わりに性質が違います。同じ物差しで比べると、いつまでも決まりません。
失敗2:急いでいるのに仲介だけで動いてしまう
期限があるのに、相場の上振れだけ追うと、気持ちが焦って判断が荒くなりやすいです。急ぐなら、最初から買取の線も見ておく方が安心です。
失敗3:内覧が負担なのに無理して消耗
仕事や育児で内覧対応がきついのに、仲介の段取りを詰めると、途中で心が折れます。負担が大きいなら買取も含めて現実ラインで考える方が安全です。
最初に伝える一言(混ぜないための言い方)
・今回は仲介と買取を分けて検討したいです
・まずは机上の相場を知りたいです(訪問は候補を絞ってから相談します)
・連絡はまずメール中心でお願いします
回答:方向としては「早さ」と引き換えの面があります。ただ、内覧の負担や期限を考えると、結果的に安心なケースもあります。なので、迷うなら最初から線を分けて幅を見るのが安全です。
回答:期限がなく、内覧の段取りができて、少しでも高くを狙いたい人は仲介だけでも進めやすいです。
回答:混ざりやすいです。だからこそ、最初の一言で「仲介と買取を分けて検討したい」と伝えるのが効きます。
まとめ:仲介=価格を狙う。買取=速さを狙う。混ぜないだけで、判断のストレスはかなり減ります。