個人売買のリスク|避けた方がいい理由と、どうしてもやるなら最低ライン

不動産の個人売買は「仲介手数料ゼロ」に見えて、契約・お金・引き渡しで揉めやすい落とし穴があります。避けた方がいい理由と、最低限の確認ポイントを整理しました。

個人売買のリスク:避けた方がいい理由|「安く見えて高くつく」場面が多い

「知り合いに売れば、仲介手数料がいらないよね?」

個人売買って、最初の見え方がすごく魅力的なんです。

でも現実は、“手数料が消える代わりに、揉めポイントが増える”ことが多いです。

このページで整理できること

  • 個人売買がしんどくなりやすい理由(よくある落とし穴)
  • 揉めやすいポイント(契約・お金・引き渡し)
  • どうしてもやる場合の最低ライン(確認項目)

結論:個人売買は「契約」と「お金」と「責任」が重く、関係まで壊れやすい

個人売買は、うまくいけばスッと終わります。

でも、揉めるときはだいたいこの形です。

よくある流れ

最初は仲良し → 条件がズレる → 言いづらい → 余計にこじれる

不動産は金額が大きいので、「まあいいか」が積み重なると、後半で一気に重くなります。

個人売買が危ない理由|「誰が間に入るか」がいない

仲介が入ると、

  • 契約書の整備
  • お金の受け渡しの段取り
  • 引き渡しまでの調整

この辺を“仕事として”進めてくれます。

個人売買だと、ここを売主と買主が自分でやることになります。

つまり、トラブルが起きた時に、止めたり整えたりする役がいないんです。

一言でいうと:個人売買は「気持ちの近さ」と「手続きの重さ」が噛み合わないことが多いです。

揉めやすいポイント1:お金(手付金・残代金・ローン)

個人売買で一番怖いのは、お金の段取りがふわっとすることです。

よくあるズレ 起きやすいこと 最低限そろえること
手付金の扱いが曖昧 キャンセル時に揉める 手付の金額・解除条件を文にする
ローンが通らない 予定が崩れて気まずくなる ローン特約の有無、期限を決める
支払い・引き渡しの順番 「先に渡して」が出て危ない 決済日に一括でそろえる(同日処理)

お金は「信用」で進めるほど危ないです。信用があるからこそ、ルールを文にして守った方が関係が壊れにくいです。

揉めやすいポイント2:物件の不具合(あとから出るやつ)

引き渡し後に出やすいのは、こういうタイプです。

出やすい問題 なぜ揉める? 先にやるとラク
雨漏り・漏水・配管 修理費が重い 把握していることを告知書に残す
設備(給湯器・換気扇など) 生活に直撃する 付帯設備表で「動く/不具合」整理
境界・越境・権利関係 話が難しくなる 資料で確認(測量・登記など)

注意:「現状渡しだから大丈夫」と思い込みやすいんですが、契約内容次第で扱いは変わります。ここを曖昧にすると後でしんどいです。

揉めやすいポイント3:引き渡し(鍵・残置物・日程)

最後に揉めるのが、地味な引き渡し周りです。

揉めやすい所 よくあるパターン 先に決める一言
残置物 「これは置いていくと思ってた」 「残す物/撤去する物」を一覧にする
鍵と引き渡し日 先渡しの圧が出る 「決済日=引き渡し日」に合わせる
固定資産税などの精算 後から金額の話になる 日割り精算の有無を決める

どうしても個人売買をやるなら|最低ライン(これだけは外さない)

事情があって個人売買を選ぶなら、「仲介なし」でも手続きはプロ仕様に寄せた方が安全です。

最低ラインのチェック

  • 売買契約書(解除条件・ローン・違約の扱いまで)
  • 付帯設備表/告知書(不具合の共有)
  • 手付金・決済日・引き渡し日の固定(同日処理)
  • 残置物一覧(残す/撤去の線引き)
  • 精算(固定資産税など)のやり方

個人売買は「手数料が浮く」より、「揉めない仕組みを買う」方が大事になることが多いです。ここを軽く見ると、後半が重くなります。

質問と回答:ここが気になりやすい所

質問:仲介手数料がもったいない。個人売買の方が得じゃない?

回答:得になることもあります。でも、契約やお金の段取りで揉めると、時間も気持ちも持っていかれやすいです。手数料は「間に入って整える費用」でもあるので、そこまで含めて比較すると判断が落ち着きます。

質問:知り合い相手なら大丈夫では?

回答:むしろ知り合いほど、言いづらさが出てこじれやすいです。だからこそ、条件を文にして淡々と進める方が関係が守れます。

質問:どうしてもやるなら、どこに相談した方がいい?

回答:契約書や登記、決済の段取りが絡むので、専門家に確認できる体制を作っておくと安全です(ケースによって適切な窓口は変わります)。少なくとも「契約書をどう整えるか」と「決済・引き渡しをどう同日にそろえるか」は先に固めた方がいいです。

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