不動産売却で経費になるものは?「譲渡費用」と「取得費」の考え方だけ整理

不動産売却で引けるのは「売るために直接かかった費用(譲渡費用)」と「買った時や改良にかかった費用(取得費)」が中心。引っ越し代や生活費は基本入らない。迷わない分け方と、よくある例をまとめます。

経費になるもの:考え方だけ整理(不動産売却)

不動産を売ったあと、「これって経費になる?」が一番モヤっとしますよね。

でも、考え方はシンプルです。

“売るために直接かかったか”。まずここで大きく分かれます。

このページで整理できること

  • 「経費っぽい」を迷わない形に分ける3分類
  • 譲渡費用に入りやすいもの/入りにくいもの
  • 領収書がある時の整え方(保留の作り方)

結論:まずは3つに分けると迷いが消えます

分類 ざっくり意味 よくある例
① 取得費(買った時+価値を上げる改良) 「買うため」「良くするため」にかかったお金 購入代金の一部、登記費用、改良工事(条件あり)
② 譲渡費用(売るために直接かかった) 「売るために必要だった」費用 仲介手数料、測量費、解体費(条件あり)、印紙
③ 入りにくい(生活・維持・気分) 売却と関係が薄い/生活側の出費 引っ越し代、日常の掃除、家具家電の購入、火災保険

ポイント:「経費にできそうか」より先に、どの分類の話かを決めるとスッキリします。譲渡費用に入らなくても、取得費側に寄ることもあります。

譲渡費用:いちばん分かりやすい“売るための直接費”

譲渡費用は、言い方を変えるとこうです。

その支出がなかったら、売れなかった(売れにくかった)と言えるか。

譲渡費用に入りやすい代表

  • 仲介手数料(請求書・領収書)
  • 売買契約書の印紙代
  • 測量費(必要になった場合)
  • 解体費(条件が合う場合)
  • 立ち退き料(必要になった場合)
  • 売却のための広告・手続きに直接かかった費用(内容次第)

見分けのコツ:領収書に「測量」「解体」「仲介手数料」みたいに、目的がハッキリ書いてあるものほど整理しやすいです。

取得費:買った時の費用+“価値を上げた”改良

取得費は、売却の利益を考えるときの「土台」になります。

ざっくりは買った時にかかったお金ですが、工事費が混ざると迷いやすいです。

種類 考え方
購入に付いてきた費用 買うために必要だった費用 登記関連、司法書士費用など
改良(価値アップ寄り) 建物や設備の価値を上げる・寿命を伸ばす 間取り変更、増築、設備のグレードアップ等(内容次第)
修繕(維持寄り) 元に戻す・保つ(生活の延長) 壊れた所を直す、軽い補修(内容次第)

ここは無理に決めないでOK:工事費は「改良っぽい/修繕っぽい」で揺れます。まずは契約書・見積・請求書をまとめて、内容を見てから仕分けが安全です。

入りにくい:よく聞かれるけど“生活側”になりやすいもの

ここは期待しやすいんですが、基本は慎重ゾーンです。

入りにくい例(目安)

  • 引っ越し代
  • 日常的な掃除・片付け用品
  • 家具・家電の買い替え(売却目的でも基本は弱い)
  • 火災保険や固定資産税などの維持費
  • 売却とは別の目的のリフォーム(気分・生活の快適さ中心)

ただし「売却のために直接必要だった」と説明できるものは、例外的に扱いが変わることもあるので、迷うものは保留で残しておくのが安全です。

迷う筆頭:ハウスクリーニング・ホームステージングはどう考える?

ここ、聞かれがちです。

着地の考え方はこうです。

判断軸:「売却に直接必要だった」と言えるか/単なる生活の延長か。

たとえば売却に必要な条件(引渡し条件、契約上の対応)として発生したなら説明しやすいです。逆に“見栄えを良くしたい”だけだと弱くなりやすいです。

今日やること:経費で迷わないStep1〜3

  1. Step1:領収書・請求書を「買った時/売った時/工事/その他」に分けて一箇所へ
  2. Step2:「売るために直接」っぽいものに付せんを付ける(まず候補だけ)
  3. Step3:迷うものは保留箱へ(無理に決めず、後で内容を見て仕分け)

小さなコツ:最初から正解を当てにいかなくて大丈夫です。「候補」「保留」「入りにくい」で3段階にしておくと、作業が止まりません。

質問と回答:よくあるやつだけ

質問:仲介手数料や測量費は入る?

回答:売るために直接かかった費用なので、整理の軸としては譲渡費用側に寄りやすいです。領収書・明細を残しておくのが大事です。

質問:リフォーム費は全部入る?

回答:全部が同じ扱いになりにくいです。価値を上げる改良寄りか、維持の修繕寄りかで整理が変わりやすいので、まずは工事の内容が分かる書類(契約書・見積・請求書)を揃えるのが先です。

質問:引っ越し代や不用品処分は?

回答:生活側の出費になりやすいので、基本は慎重に見たほうが安心です。迷うなら保留にして、売却との“直接性”が説明できるかで整理します。

まとめ:「直接売るため」かどうかで分けると迷いにくい

  • まずは「取得費」「譲渡費用」「入りにくい」に分ける
  • 譲渡費用は“売るために直接”が軸(仲介手数料・測量など)
  • 工事費は内容で揺れるので、書類を揃えてから仕分けが安全
  • 迷うものは保留でOK。止まらない形にするのが一番強い

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