媒介契約の報告義務とは?|“放置”を避ける確認ポイントと聞き方

媒介契約の報告義務(販売活動の状況報告)を、頻度の目安・報告内容のチェック項目・不安を減らす聞き方で整理。数字で確認するコツもまとめました。

報告義務って何?確認ポイント|「数字」と「次の動き」で判断する

媒介契約でよく聞く「報告義務」って、簡単に言うと“いま何が起きてるかを定期的に知らせる約束”です。

ここが曖昧だと、売主側は「何も分からない時間」が増えて、不安だけが育ちやすいんですよね。

このページでは、報告義務の見方を「頻度」+「中身」+「聞き方」で整理します。

このページで整理できること

  • 報告義務(業務報告)が大事な理由
  • 契約タイプ別:報告頻度の目安
  • 報告で見たい“中身チェック項目”
  • 不動産会社に聞くコピペ文(テンプレ)

結論:報告は「数字」と「次の動き」が入っていれば安心しやすい

報告があっても、こういう内容だと不安は減りません。

  • 「反響ありませんでした」だけ
  • 「様子見です」だけ
  • 「頑張ってます」だけ

安心につながるのは、次の2つが入っている報告です。

①数字:問い合わせ数/内見数/閲覧数など、動きを判断できる材料

②次の動き:写真の差し替え、掲載文の修正、見せ方変更、内見導線の改善など

ポイント:報告は「安心させる文章」ではなく、判断できる情報があるかで価値が決まります。

報告義務の目安:契約タイプで“最低ライン”が変わる

報告の頻度は、契約タイプによって目安が変わります。

一般媒介は「取り決めで決める」になりやすいので、契約前に言語化しておくのが大事です。

契約タイプ 報告の目安 売主側の体感
一般媒介 取り決め次第(希望を伝えるのが前提) 情報が散らばりやすいので、整理の軸が必要
専任媒介 定期報告の枠がある(目安:2週間に1回以上) 窓口が一本で状況が追いやすい
専属専任媒介 より頻繁(目安:1週間に1回以上) 状況が早く見えやすい(そのぶん中身が重要)

注意:頻度だけ増えても、内容が薄いと意味がありません。報告は「何を入れるか」までセットで決めるのがコツです。

報告で見たい中身:この7つが入っていれば判断しやすい

報告は、次の7点が入っていると一気に判断がラクになります。

  1. 反響の数(問い合わせ/内見/資料請求など)
  2. 反響の質(どんな質問が来たか、何が気にされていたか)
  3. 掲載状況(どこに載っているか、写真と説明文の状態)
  4. 競合の動き(近い物件の価格変更や成約の雰囲気)
  5. 内見の結果(良い点・気になる点・次の改善)
  6. 今週やったこと(変更点が分かる形)
  7. 次にやること(期限つきだとさらに安心)

コツ:「反響ゼロ」でも、掲載の見せ方を変えた/導線を整えたが分かると、“止まってない”が確認できます。

放置っぽさを避ける:報告の“赤信号”3つ

赤信号 起きやすいこと 次にやる一言
数字が出てこない 感想だけの報告になり、判断できない 「反響数と内見数を毎回入れてください」
次の動きがない “様子見のまま”時間が過ぎる 「来週までに何を変えますか?」
報告が遅れる・抜ける 信頼が落ちて、相談もしにくくなる 「報告はメールで固定できますか?」

報告が弱いときは、責めるよりフォーマットを決める方がうまく進みます。人によって“報告の癖”が違うので、形を揃えるのが早いです。

コピペ用:報告の頻度と内容を揃えるお願い文

そのまま送れる文

販売活動の状況を把握したいので、業務報告の方法を揃えたいです。
①報告は「文書またはメール」でお願いできますか
②頻度は(例:週1/2週に1回)でお願いできますか
③報告内容に、反響数(問い合わせ・内見)と、今週やったこと/来週やることを入れてください
可能なら、最初の報告からこの形でお願いできると助かります。

質問と回答:ここで不安になりやすい所

質問:報告って、お願いしたら増やせる?

回答:増やせることが多いです。特にメールなら負担が少ないので、頻度を上げてもらいやすいです。大事なのは回数より、数字と次の動きが入っているかです。

質問:一般媒介でも報告は受けられる?

回答:受けられます。ただし“自動で揃う”より、売主側が希望を言語化した方が整いやすいです。最初にフォーマットを決めるとスムーズです。

質問:報告が薄い時、どう言えば角が立ちにくい?

回答:「不安です」より「判断できる材料がほしい」で伝える方が穏やかです。反響数と、次にやることだけ入れてもらう形にすると、空気が荒れにくいです。

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