雨漏りや不具合がある時の伝え方|不動産売却で揉めにくくする説明の順番

雨漏り・水漏れ・設備不具合は「直すか」より先に、事実の出し方で揉めやすさが変わります。症状→時期→頻度→対応→不明点の順で伝え、記録を残すとズレが減ります。使える例文と注意点をまとめます。

雨漏りや不具合:伝え方の注意(不動産売却)

雨漏りとか、水漏れとか、設備の不具合。

売る側としては「大ごとにしたくない…」って思いやすいですよね。

でも実は、揉める原因は“不具合そのもの”より、説明のズレだったりします。

このページで整理できること

  • 雨漏り・不具合を「揉めにくい形」で伝える順番
  • やりがちなNG(悪気なくズレる言い方)
  • そのまま使える例文(雨漏り/給湯器/配管など)
  • 直す・点検する・現状で出すの判断の置き方

結論:伝え方は「症状→時期→頻度→対応→不明点」の順

雨漏り系は、買主の不安が強い分、言葉がちょっとズレるだけで揉めやすいです。

なので、順番を固定します。

順番 書くこと
1 症状(見えた事実) 天井に薄いシミ/クロスの浮き など
2 いつ(時期) 2023年の台風の時/昨年冬ごろ
3 どのくらい(頻度) その1回のみ/雨の強い日に数回
4 対応(した/してない) 業者に点検依頼/補修した/未対応
5 不明点(分からないは分からない) 原因は特定できていない

この順番が強い理由

「言った/言わない」「軽いと思った/重いと思った」が起きにくくなります。事実ベースで、買主側の想像が暴走しにくい形です。

まずこれだけ:買主が気にするのは“原因”より「再発するか」

売主は「原因なんて分からない…」ってなりがちですが、買主が知りたいのは主にこの2つです。

買主が知りたい2点

  • 再発しそうか(頻度・季節・雨の強さ)
  • 今どういう状態か(補修済み/未補修/点検済み)

だから「分からない」を隠すより、分かっている範囲を整えて伝えるほうが、結果的に揉めにくいです。

やりがちNG:悪気なく揉めやすい言い方

言いがち 買主の受け取り 言い換え
「たぶん大丈夫です」 根拠がないと不安が増える 「その後◯年、同様の症状は確認していません」
「軽い雨漏りでした」 軽いの基準が人で違う 「天井に薄いシミが出た/水滴は確認していない」
「もう直ってます」 何をどう直したかが不明 「◯年◯月に業者補修(内容:◯◯)。以降再発なし」
「気にしなくていいです」 不誠実に見えやすい 「把握している事実は上記です」

大事:ふわっと安心させる言葉ほど、あとで不信になります。安心は「事実+記録」で作る方が強いです。

例文:雨漏り(天井のシミ)がある場合

そのまま使える文

【症状】リビング天井に、うっすらシミが出たことがあります。
【時期】2023年9月(強い雨の時)です。
【頻度】その1回のみで、以降は同様の症状を確認していません。
【対応】当時、補修はしていません(または、業者に点検/補修を実施)。
【不明点】原因の特定はしていません(点検で原因は◯◯と説明を受けました)。
把握している範囲の事実は上記です。

この書き方だと、「何が起きた」「いつ」「どれくらい」「何をした」「何が分からない」が揃うので、ズレが減ります。

例文:水漏れ(配管・洗面・キッチン)の場合

そのまま使える文

【症状】洗面台下の収納内で、水滴(または湿り)を確認したことがあります。
【時期】2024年2月ごろです。
【頻度】その後、再発は確認していません。
【対応】業者に点検を依頼し、接続部の締め直し(または部品交換)をしました。
【不明点】壁内配管などは未点検のため不明です。
把握している範囲の事実は上記です。

例文:設備の不具合(給湯器・エアコンなど)

そのまま使える文

【対象】給湯器(またはエアコン)
【症状】お湯の温度が安定しない(または異音が出る)ことがありました。
【時期】2024年冬ごろです。
【頻度】週に1回程度(または不定期)でした。
【対応】点検済み/修理済み(内容:◯◯)/未対応です。
【不明点】原因は特定できていません。
把握している範囲の事実は上記です。

直す?点検する?現状で出す?判断の置き場所

「直してから売るべき?」って迷う所ですが、全部を直す必要はありません。

考え方はこの分け方がラクです。

状況 おすすめの動き 狙い
原因がはっきり・費用が軽い 補修して記録を残す 説明が短くなる
原因が不明・費用が読めない 点検だけ検討(難しければ現状説明) 不明点を減らす/後出しを避ける
生活に直結して不安が強い 点検・診断の結果を出す 買主の安心材料になる

現実的な落とし所:「点検だけして結果を渡す」は、直すより効くことがあります。買主の不安が一気に下がりやすいです。

記録の残し方:揉めにくくなる小さな工夫

  • 写真:シミや濡れ跡は、撮れる時に撮っておく(日時が分かると尚よい)
  • やり取り:口頭だけにせず、メールやメッセージで残す
  • 業者資料:点検結果、見積、請求書は保管(直した/直してないの根拠になる)
  • 説明の一致:担当者に共有して、告知書・設備表の内容と揃える

コツ:「担当に言ったからOK」になりやすいので、書面に反映されたかだけは一回確認すると安心です。

今日やること:揉めにくい説明に整えるStep1〜3

  1. Step1:不具合をメモ(症状/時期/頻度/対応/不明点)で書く
  2. Step2:担当者に共有して、告知書・設備表に反映してもらう
  3. Step3:写真や点検資料があれば一箇所にまとめて、説明の根拠にする

質問と回答

質問:小さいシミでも言った方がいい?

回答:知っていることは、淡々と事実ベースで出した方が安全です。大げさに言う必要はありませんが、「後で出る」ほうが揉めやすいです。

質問:「原因は分からない」と書くのが怖い…

回答:分からないのに「ない」と言い切る方が危ないです。不明なら不明で、点検するか、現状説明で出すかを選ぶほうが整います。

質問:直すお金がない時はどうしたら?

回答:無理に直さず、事実の整理と告知を先に整えるのが現実的です。点検だけでもできるなら、安心材料として強くなります。

まとめ:雨漏り・不具合は「事実の順番」で揉めにくくなる

  • 伝え方は「症状→時期→頻度→対応→不明点」の順で固定
  • ふわっと安心させる言い方より、事実と記録が強い
  • 直すか迷う時は、点検結果を出すのが効くことが多い
  • 告知書・設備表に反映して、説明を一致させる

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