売れてホッとしたのに、引渡し後に「ここが違う」「直してほしい」が来たら、正直きついです。
しかも、クレームって“大きい欠陥”より、小さな認識ズレから起きることが多いんですよね。
このページでは、売主が先にできる「揉めにくくする準備」を順番で整理します。
このページで整理できること
買主の不満が爆発する時は、だいたいこの形です。
買主は当然と思っていた → 売主は言ったつもり → 書面にない → 揉める。
安全な方向:「言った」を書面・設備表・写真に落としておく。これが一番効きます。
| 火種 | よくある例 | 先にやること |
|---|---|---|
| 1. 設備の認識ズレ | エアコンは残ると思った/動くと思った | 付帯設備表で「残す・残さない」「現状」を明確に |
| 2. 小さな不具合の後出し | 水栓の緩み/建具の引っかかり | 把握している事実を告知書に反映 |
| 3. 残置物・清掃の期待値 | 物置が残ってた/思ったより汚い | 残す物・撤去する物、清掃の水準を文章化 |
| 4. 雨漏り・漏水・臭い | 強い雨でシミ/排水の臭い | 症状・時期・頻度・対応を整理し、必要なら点検資料 |
| 5. 境界・付随物 | 境界杭がない/物干しは付く? | 現地写真と、境界の扱いを確認 |
| 6. 引渡し条件(期日・状態) | 鍵の本数/立会いの有無 | 引渡しチェックリストを用意 |
| 7. 契約不適合責任の範囲 | どこまで直す?期間は? | 対象・期間・特約を条項で明確に |
この順番が効く理由:クレームの多くは「説明」と「現物」がズレることで起きます。先に“ズレない材料”を作ると、揉める余地が減ります。
| 撮る場所 | 狙い | コツ |
|---|---|---|
| 水回り(キッチン・洗面・浴室・トイレ) | 漏水・汚れの認識ズレを減らす | 排水口、蛇口周りも |
| 天井・壁(シミが出やすい所) | 雨漏り系の揉めを減らす | 気になる所はアップも撮る |
| 設備(給湯器・エアコン・換気扇等) | 残す物の状態を残す | 型番ラベルも撮ると強い |
| 建具・床(傷・引っかかり) | 小さな不具合のズレ対策 | 気になる所は角度を変えて |
| 鍵・郵便受け・付属品 | 引渡し時のズレ対策 | 鍵本数をメモとセットで |
コツ:写真は「日付が分かる形」で残すと強いです。スマホの撮影日時が残るだけでも十分役に立ちます。
依頼テンプレ
引渡し後の認識ズレを減らしたいので、下記を書面(告知書・付帯設備表・特約等)に反映して整えてください。
① 告知事項:把握している不具合・近隣など(共有済み内容の反映)
② 付帯設備表:残す設備/撤去する設備/現状(動作保証の有無など)
③ 残置物:残す物・撤去する物・撤去期限
④ 引渡し条件:鍵の本数、立会いの有無、清掃の水準、引渡し時刻など
⑤ 契約不適合責任:対象・期間・特約(免責や条件があれば)
こちらでも写真記録を残しますので、書面側も整えた形で進めたいです。
できれば引渡し直前に、ここだけは見ておくと安心です。
小さなコツ:チェックは「完璧に直す」より、問題があったら先に伝えておくためにやります。後出しが一番揉めやすいからです。
狙い:引渡し後のトラブルは、準備でかなり減らせます。怖いのは欠陥より「認識のズレ」なので、そこを潰します。
回答:必ずしも必要ありません。大事なのは「把握している事実を告知し、責任範囲を条項で整える」ことです。直すかどうかは、費用と効果で判断してOKです。
回答:むしろ「引渡し時点の状態」を示せるので、認識ズレを減らせます。問題を隠すためではなく、説明を一致させるための記録です。
回答:感情で即決せず、まずは「契約条項」「告知内容」「写真記録」で状況を確認します。その上で担当者と整理して、必要なら専門家に相談するのが安全です。