賃貸中の物件を売るときは、ちょっと空気が違います。
買う側が見るのは「家」だけじゃなくて、家賃の流れと契約の中身だからです。
だからこそ、やり方を間違えると、売りにくくなったり、入居者さんと気まずくなったりします。
このページでは、オーナーチェンジで疲れにくい確認ポイントを、必要な分だけに絞ってまとめます。
このページで整理できること
賃貸中の売却は、買主から見ると「家を買う」より、家賃が入る仕組みを買うに近いです。
なので、写真や内覧よりも、まず書類の揃い具合で安心感が決まります。
買主が見たい3点セット
ざっくり言うと、入居者さんが住んでいる状態で、オーナー(貸主)だけが入れ替わります。
入居者さんからすると、住む場所は同じで、家賃を払う相手が変わるイメージです。
| 項目 | 空室で売る | オーナーチェンジ |
|---|---|---|
| 売る対象 | 物件そのもの | 物件+賃貸契約(家賃の流れ) |
| 買主の関心 | 住みやすさ、立地、状態 | 利回り、契約条件、修繕負担 |
| 進め方の肝 | 内覧・見せ方 | 書類と条件の明確さ |
ポイント:買主が不安になるのは「家賃が本当に入る?」「あとで揉めない?」の部分です。だからそこを先に消します。
| 買主が見たいこと | なぜ重要? | 揃えるもの |
|---|---|---|
| ① 家賃・入金状況 | 収益の核 | 賃料、入金日、滞納の有無(過去も含めて) |
| ② 賃貸契約の内容 | 縛り(特約)があると収益が変わる | 契約書、更新条件、家賃改定の条項 |
| ③ 敷金・保証金の扱い | 引き継ぎ時にトラブルになりやすい | 預かり額、引き継ぎ方法、精算ルール |
| ④ 修繕履歴と今後の負担 | 買った後の出費を読めないと怖い | 修繕の履歴、設備の年式、直近の不具合 |
| ⑤ 管理の形(管理会社の有無) | 引き継ぎがスムーズか | 管理委託契約の有無、管理費、対応範囲 |
オーナーチェンジは、買主の疑問が消えるほど売れやすいです。逆に書類が出ないと、一気に慎重になります。
オーナーチェンジでしんどいのは、「入居者さんにどう伝えるか」です。
基本は、管理会社がいるなら、まず管理会社経由が安心です。
| やり方 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 管理会社経由で進める | 連絡のトーンが安定しやすい | 勝手に入居者に連絡を入れない |
| 入居者に事前共有する | 後から驚かれにくい | 言い方を間違えると不安を煽る |
一番安全な考え方:「入居者さんに無理をさせない」。内覧や写真の扱いも、管理会社と方針を揃えるのが先です。
そのまま送れる文
賃貸中のまま売却(オーナーチェンジ)を検討しています。買主側の不安を減らすため、事前に条件と資料を揃えたいです。
①家賃・入金状況(滞納の有無)を、どの形で提示するのが一般的ですか
②賃貸契約書の確認ポイント(更新・特約・家賃改定)を教えてください
③敷金・保証金の引き継ぎ方法はどう整理しますか
④修繕履歴や設備年式は、どこまで出しておくと話が早いですか
⑤入居者さんへの連絡や内覧の扱いは、管理会社経由で進められますか
回答:買主の層が変わります。実需(自分で住む人)より、投資目的の買主が中心になりやすいです。だから書類が揃っているほど有利になります。
回答:状況次第です。無理に進めると関係が悪くなりやすいので、管理会社経由で方針を揃えるのが安全です。写真や資料中心で進めるケースもあります。
回答:ここはズレると揉めやすいので、預かり額と引き継ぎ方法を最初に文で整理するのが安心です。契約書のどこに書くかも合わせて確認すると安全です。