契約の話が進むほど、逆に不安が増える時ってあります。
「これ、あとで揉めない?」みたいな違和感がずっと残る感じ。
こういう時は、相手を疑うより先に“揉める争点”を減らすのが一番早いです。
このページで整理できること
契約トラブルって、価格よりも「細かい条件」が火種になりやすいです。
そして揉める形はだいたい同じ。
売主は当然と思っていた → 買主は別の前提だった → 署名後に爆発。
安全な方向:争点を「書面に落ちる言葉」で先に揃える。これだけで揉めにくくなります。
| 争点 | 揉めやすい理由 | 先に決めること |
|---|---|---|
| 1. 手付金と解除の扱い | 解除の条件で負担が変わる | 手付解除の期限/手付金額の位置づけ |
| 2. ローン特約 | 審査NG時の解除で揉める | 期限/必要書類/解除条件 |
| 3. 引渡し日と段取り | 住み替え・引っ越しでズレる | 契約→決済→引渡しの流れ |
| 4. 残置物(置いていく物) | 「置いていい」認識がズレる | 残す物/撤去する物/期限 |
| 5. 設備(付帯設備)の扱い | 故障や年数で期待がズレる | 残す設備/現状/保証の有無 |
| 6. 契約不適合責任の範囲 | 売主負担の期間・対象で揉める | 対象/期間/免責や条件 |
| 7. 告知事項(近隣・不具合等) | 後出しに見えると一気に不信 | 事実の整理→書面反映 |
| 8. 境界・測量 | 費用と責任が大きい | 測量の要否/費用負担/期限 |
| 9. 修繕・補修の扱い | 「引渡しまでに直す」が曖昧 | どこを/いつまで/誰が |
| 10. 違約金・解除条項 | 言葉の解釈で揉めやすい | 解除の条件/違約金の基準 |
コツ:「揉めそうです」と言う必要はありません。淡々と「確認したいので、条項としてこうしてほしい」で十分です。
手付金・解除
「いつまでなら解除できる?」「解除したら手付はどうなる?」を先に確認。期限が書面に落ちると安心です。
ローン特約
「審査NGの時にどう解除できるか」「期限はいつか」。ここは契約後トラブルの入口になりやすいので、期限と条件を明確に。
残置物・設備
「残す物」「撤去する物」を箇条書きにして一致させる。家電・エアコン・照明・物置あたりはズレが出やすいです。
契約不適合責任
「どこまで・いつまで売主負担か」。期間・対象・免責の扱いを、担当者と“文章”で合わせるのが大事です。
確認テンプレ
お世話になっております。契約条件の認識ズレを防ぎたいので、下記を条項・書面で確認させてください。
① 手付金:金額/手付解除の期限/解除時の扱い
② ローン特約:期限/解除条件/買主側が必要な手続き(審査の進め方)
③ 引渡し:決済・引渡し日/鍵の受け渡し/当日の段取り
④ 残置物:残す物・撤去する物の一覧(対象を明確に)
⑤ 設備:付帯設備表の内容(現状・不具合の有無・保証の有無)
⑥ 契約不適合責任:対象・期間・特約(免責や条件があれば)
⑦ 告知事項:共有した内容が告知書・重要事項に反映されているか
⑧ 境界・測量:測量の要否/費用負担/期限
こちらでも判断しやすいよう、文章で整えた形で共有いただけますと助かります。
| 相手の言い方 | 売主が困る所 | 返し(角が立ちにくい) |
|---|---|---|
| 「たぶん大丈夫です」 | 書面に残らない | 大丈夫なら、条項として明記してください |
| 「普通はこうです」 | ケースの差が消える | うちの条件ではどう書くのが安全ですか |
| 「細かいので後で」 | 署名後に揉める | 署名前に整えたいので、先に該当箇所をください |
狙い:相手を責めずに「書面に落ちる形」に戻すこと。これが一番効きます。
小さなコツ:気になる所が多い時ほど、まず「残置物・設備・責任範囲」の3つから整えると、揉めの火種が一気に減ります。
回答:聞き方次第です。「揉めないために、認識を合わせたいので書面で」と言えば自然です。むしろ、ここを曖昧にしたまま進む方が後で大変になりやすいです。
回答:全部読めなくて大丈夫です。まず「手付」「ローン特約」「引渡し」「残置物」「設備」「責任範囲」だけ拾えばOKです。そこが整うと、不安が急に減ります。
回答:署名の前に、文章で回答が出る形に戻すのが安全です。それでも曖昧なら、担当変更や第三者(専門家)に確認する方が安心です。