契約で揉めそうな時に先に整えること|不動産売却の「争点」を減らす確認リスト

契約トラブルは「価格」より、手付金・解除条件・ローン特約・引渡し条件・残置物・設備・契約不適合責任のズレで起きやすいです。揉める前に“争点を見える化”して、書面に落とす順番と確認テンプレをまとめます。

契約で揉めそう:先に整える所(不動産売却)

契約の話が進むほど、逆に不安が増える時ってあります。

「これ、あとで揉めない?」みたいな違和感がずっと残る感じ。

こういう時は、相手を疑うより先に“揉める争点”を減らすのが一番早いです。

このページで整理できること

  • 契約で揉めやすい“争点トップ10”
  • 揉める前に整える順番(言った言わないを減らす)
  • 担当者に送れる確認テンプレ(コピペOK)

結論:揉めるのは「金額」より“条件のズレ”

契約トラブルって、価格よりも「細かい条件」が火種になりやすいです。

そして揉める形はだいたい同じ。

売主は当然と思っていた買主は別の前提だった → 署名後に爆発。

安全な方向:争点を「書面に落ちる言葉」で先に揃える。これだけで揉めにくくなります。

まず押さえる:契約で揉めやすいトップ10

争点 揉めやすい理由 先に決めること
1. 手付金と解除の扱い 解除の条件で負担が変わる 手付解除の期限/手付金額の位置づけ
2. ローン特約 審査NG時の解除で揉める 期限/必要書類/解除条件
3. 引渡し日と段取り 住み替え・引っ越しでズレる 契約→決済→引渡しの流れ
4. 残置物(置いていく物) 「置いていい」認識がズレる 残す物/撤去する物/期限
5. 設備(付帯設備)の扱い 故障や年数で期待がズレる 残す設備/現状/保証の有無
6. 契約不適合責任の範囲 売主負担の期間・対象で揉める 対象/期間/免責や条件
7. 告知事項(近隣・不具合等) 後出しに見えると一気に不信 事実の整理→書面反映
8. 境界・測量 費用と責任が大きい 測量の要否/費用負担/期限
9. 修繕・補修の扱い 「引渡しまでに直す」が曖昧 どこを/いつまで/誰が
10. 違約金・解除条項 言葉の解釈で揉めやすい 解除の条件/違約金の基準

揉める前にやる順番:この3段階で整えるとラク

  1. 争点を出す:気になる所を「質問」に変える(曖昧を放置しない)
  2. 言葉をそろえる:口頭じゃなく、書面・メールに残る形にする
  3. 期限を決める:いつまでに何をするかを入れる(放置が事故の元)

コツ:「揉めそうです」と言う必要はありません。淡々と「確認したいので、条項としてこうしてほしい」で十分です。

いちばん揉めやすい所だけ深掘り:ここは必ず言葉を揃える

手付金・解除

「いつまでなら解除できる?」「解除したら手付はどうなる?」を先に確認。期限が書面に落ちると安心です。

ローン特約

「審査NGの時にどう解除できるか」「期限はいつか」。ここは契約後トラブルの入口になりやすいので、期限と条件を明確に。

残置物・設備

「残す物」「撤去する物」を箇条書きにして一致させる。家電・エアコン・照明・物置あたりはズレが出やすいです。

契約不適合責任

「どこまで・いつまで売主負担か」。期間・対象・免責の扱いを、担当者と“文章”で合わせるのが大事です。

担当者に送る:確認テンプレ(コピペOK)

確認テンプレ

お世話になっております。契約条件の認識ズレを防ぎたいので、下記を条項・書面で確認させてください。

① 手付金:金額/手付解除の期限/解除時の扱い
② ローン特約:期限/解除条件/買主側が必要な手続き(審査の進め方)
③ 引渡し:決済・引渡し日/鍵の受け渡し/当日の段取り
④ 残置物:残す物・撤去する物の一覧(対象を明確に)
⑤ 設備:付帯設備表の内容(現状・不具合の有無・保証の有無)
⑥ 契約不適合責任:対象・期間・特約(免責や条件があれば)
⑦ 告知事項:共有した内容が告知書・重要事項に反映されているか
⑧ 境界・測量:測量の要否/費用負担/期限

こちらでも判断しやすいよう、文章で整えた形で共有いただけますと助かります。

揉めやすい時の“返し方”

相手の言い方 売主が困る所 返し(角が立ちにくい)
「たぶん大丈夫です」 書面に残らない 大丈夫なら、条項として明記してください
「普通はこうです」 ケースの差が消える うちの条件ではどう書くのが安全ですか
「細かいので後で」 署名後に揉める 署名前に整えたいので、先に該当箇所をください

狙い:相手を責めずに「書面に落ちる形」に戻すこと。これが一番効きます。

今日やること:契約トラブルを減らすStep1〜3

  1. Step1:上のトップ10から、気になる所に印をつける(3つでOK)
  2. Step2:テンプレを担当者に送り、文章での回答・条項確認をもらう
  3. Step3:期限を決める(例:署名前までに残置物一覧と特約を確定)

小さなコツ:気になる所が多い時ほど、まず「残置物・設備・責任範囲」の3つから整えると、揉めの火種が一気に減ります。

質問と回答

質問:細かい条件を聞くと、面倒な売主だと思われない?

回答:聞き方次第です。「揉めないために、認識を合わせたいので書面で」と言えば自然です。むしろ、ここを曖昧にしたまま進む方が後で大変になりやすいです。

質問:契約書は専門用語だらけで読めない…

回答:全部読めなくて大丈夫です。まず「手付」「ローン特約」「引渡し」「残置物」「設備」「責任範囲」だけ拾えばOKです。そこが整うと、不安が急に減ります。

質問:担当の返事が曖昧なまま進められそう…

回答:署名の前に、文章で回答が出る形に戻すのが安全です。それでも曖昧なら、担当変更や第三者(専門家)に確認する方が安心です。

まとめ:揉めそうな時ほど「争点を出す→文章にする→期限を決める」

  • 契約トラブルは、価格より“条件のズレ”で起きやすい
  • 争点トップは手付・ローン特約・引渡し・残置物・設備・責任範囲
  • 確認は「書面に落ちる言葉」で。口頭だけにしない
  • 期限を決めると、曖昧なまま進みにくくなる

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