査定を取ったら「思ったより高い」。
でも、いざ売りに出すと反応が薄い。値下げの話が出る。
このズレ、めちゃくちゃ多いです。査定が間違いというより、査定額と成約価格は“見ているもの”が違うから起きます。
このページで整理できること
査定額は、ざっくり言うと「この条件なら、このくらいで売れそう」という見立てです。
一方で成約価格は、買う人がいて、条件が合って、交渉がまとまった結果です。
だからズレるポイントは、ほぼこの3つに集約されます。
| ズレる理由 | 何が起きている? | よくあるサイン |
|---|---|---|
| 前提の違い | 比較した事例や条件が微妙に違う | 「同じエリア」だけで話が進む |
| 交渉 | 値引き・条件・スケジュールの調整 | 内見後に“価格の話”が出る |
| 市場の空気 | いま買う人が強いか、売る人が強いか | 同じ価格帯が売れ残っている |
押さえどころ:査定額は「一点」じゃなく幅で見ると判断が安定します。上限・標準・下限の3本で捉える感じです。
1)「似てる事例」が、実は似てない
駅距離は同じでも、階数・向き・眺望・リフォーム歴・管理状態で価格は変わります。戸建てなら道路付け・駐車・土地形状で一段変わることもあります。
2)査定は高め、成約は“現実寄り”になりやすい
査定は「売り出しの入口」を意識して強気になることがあります。成約は内見後の印象、ローン、交渉で落ち着きます。
3)売り出し方(写真・見せ方・文章)で反応が変わる
同じ物件でも、写真の明るさ、生活感の出方、情報の出し方で「高く見える / 安く見える」が起きます。反応が弱いと交渉も不利になりやすいです。
4)内見後に“減点”が入る(修繕・匂い・騒音など)
図面上は良くても、現地で減点されると価格に反映されます。特に「水回りの古さ」「収納の不足」「室内の匂い」「周辺の音」は影響が出やすいです。
5)タイミングの差(季節・金利・近隣の競合)
同じ相場でも「今は買う人が慎重」な時期だと、成約は弱く出ます。近い条件の競合が増えるだけでも交渉の空気が変わります。
小さな失敗あるある:「いけそう」と思って強気に出したら、内見は入るのに申込みが来ない。結局、数か月後に価格を下げて“最初からその価格なら早かった”みたいな着地になることがあります。
査定額の数字だけ見てしまうと、いちばん高いところに気持ちが寄ります。
でも大事なのは「その数字がどういう前提で出ているか」です。
| 質問 | 確認したい中身 | 答えの見方 |
|---|---|---|
| この査定の根拠の事例はどれ?(3件でOK) | 比較対象の条件が揃っているか | 条件がズレてるなら、その分は差し引く |
| 売り出し価格と、狙う成約価格は別で考えてる? | 入口と着地点の設計があるか | 「どのくらいの期間で」「どこに着地」か |
| 弱点(減点)を先に言ってくれる? | 不利な点を織り込んでるか | 言いにくい所を言える会社は判断がしやすい |
ひとこと:「高く査定します」より、「どうやってその価格帯で申込みまで持っていくか」を聞いた方が、後で迷いにくいです。
チェック(短く)
回答:可能性はありますが、「高い査定=高く売れる」ではありません。根拠の事例と、売り出しから申込みまでの作戦が具体的かどうかで見た方が安全です。
回答:混乱しやすいのは普通です。ポイントは“平均を取る”より、なぜ差が出たかを見ることです。比較事例の条件、弱点の織り込み、売り方の想定で差が出ます。
回答:最後は「買う人が納得した価格」に落ち着きます。相場の幅を持って、内見で減点されやすい所を整え、交渉で崩れにくい土台を作るとブレが減ります。